西根温泉・おらほの温泉(岩手県) 
にしねおんせん・おらほのおんせん

DATA
所在地岩手県八幡平市大更
源泉名西根温泉(宝の湯)
入浴 2017年8月
泉質 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉
泉温 源泉54.2度
PH 8.4
ラドン含有量0.45×10-10キュリーラドン/kg
形態 日帰り温泉施設 男女別
効能 切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
露天風呂なし(痕跡のみ)
開放度☆☆☆
清潔度☆☆
気軽度☆☆☆☆
地元度☆☆☆
穴場度☆☆☆☆
鄙び度☆☆☆
異色度☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

八幡平の郊外にある「おらほの温泉」に行って来ました。源泉掛け流しの良質の温泉が自慢とのことで、さっそく訪れてみました。街の中心地からは離れますが、比較的交通の便は良さそうなところです。ものすごく広大な駐車場、その奥に三角に突き出た洋風の鐘楼がそびえたち、まるで遊園地のようなメルヘンな雰囲気の温泉施設のようです。ところが広大な駐車場にはクルマがありません。ガラガラで閑散としています。
まさかの定休日かと思ったら、正面玄関前に数台のクルマが停まっています。昼下がりの中途半端な時間帯とはいえ、お盆休みの真っ最中です。まさかこんなに空いているタイミングで来られたなんてラッキーなんだか、そうでないのかやや微妙な雰囲気です。やや嫌な予感はするものの、さっそく館内に入ると、シューズロッカーと地頭券売機があり、そしてフロントがあります。
入浴を受付をして館内奥へと進みますが、まず最初に「昭和の部屋」というレトロな昭和グッズが満載の小部屋がありました。懐かしい雰囲気を味わえる演出のようです。そしてその隣には「昭和の音楽」という小部屋があり、昭和の歌謡曲のレコードが並んだ部屋がありました。なかなか面白い趣味です。館内を奥へと進むと、大きな施設ながらも何だか妙に寂れた雰囲気を感じます。
人の少ない時間帯だからなのかと気にもせず浴場へと入りました。脱衣所はこれまた広々としていて、とにかくゆったり感は満載です。そして浴場に入ると、こちらもゆったり、そしていくつもの湯舟が並んでいますが、なんかとても違和感があるのです。それは、まず正面の木造八角形に湯が入っていないことから始まりました。そして入口脇にあるボディシャワーも蛇口がなく利用できません。
また、正面にある主浴槽も右側半分は空っぽです。さらに洗い場の先にある小さな小部屋は元々なんだったのかさえもよくわからない廃墟的な空間です。また、柱のところには六角形の湯舟がありますが、そこも空っぽです。つまり、湯舟としてあるのは主浴槽の一部、そのひとつだけのようです。もうひとつ湯舟があると思ったのは、水風呂でした。サウナは一応機能しているようです。
とりあえず体を流してその残った湯舟に入ります。湯舟に浸かるとけっこう熱めの湯で、ほぼ無色透明の湯です。微妙にツルッとした湯で、何だか酸性泉にあるような酸っぱそうな臭いがしました。ところが温泉分析表を見ると酸性どころかアルカリ性の湯のようです。湯は源泉掛け流しのようなので、「大沼の湯」と書かれた注ぎ口からすくってちょっと飲泉してみます。すると、うっすらと塩味のようなものとミネラル的な味がありました。
悪くない味です。設備はともかく温泉そのものは悪くない印象です。湯舟に入りながらふと外を覗くと、そこにはかつての露天風呂らしきものが見えました。湯は張られていなく、草も生え、まるで古代遺跡のような有り様です。しかし一体どうしたことでしょう、もともとは大きな温泉リゾート施設だったものが、段々と縮小されて廃れてしまったような感じです。あまりの廃墟っぽさに、B級温泉としてネタになるぐらいユニークな施設でした。
浴後、館内を見渡したら、2階にあがる通路も塞がれていたし、いろいろと縮小営業しているようでした。しかし、食事処はまだ健在なようで、ローカルなメニューなど風変わりなメニューがありました。外観からはそんなに寂れた雰囲気はないものの、浴場の雰囲気はかなりB級、それでいて湯は悪くないので、とても気に入りました。何か悪い噂があって敬遠されているのか、他の施設との生存競争に負けただけなのか、オーナーが突然やる気をなくしてしまったのか、どうしてこんな有様なのか興味は尽きませんが、興味ある方は早めに行っておいた方がいいでしょう。





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