土肥温泉・楠の湯(静岡県) 
といおんせん・くすのきのゆ

DATA
所在地静岡県伊豆市土肥
源泉名土肥温泉(混合泉)
入浴 2017年5月
泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
泉温 源泉57.8度
PH 8.4
総成分1.727g/kg
形態 公衆浴場 男女別
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂あり
開放度☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆☆☆
地元度☆☆☆
素朴度☆☆☆☆
景色 
総合評価☆☆☆

伊豆半島の西海岸、土肥金山で栄えた歴史ある町に大きな温泉街があります。金山の坑口から湧き出た温泉を利用したことが始まりと伝えられる土肥温泉です。江戸初期の慶長年間(1596-1615)に開湯したという西伊豆の中でも歴史の長い温泉地なのだそうです。今では金山の坑道は観光スポットとなり、また海岸は海水浴客で賑わう人気の温泉地となっています。
土肥温泉発祥の地として有名なまぶ湯のある安楽寺の近く、土肥神社の先にあるのが共同浴場の「楠の湯」です。土肥神社の巨大な楠の大木があり、そこからネーミングされたものでしょうか。まぶ湯の参拝ついでに立ち寄ってみました。とても小さな共同浴場ですが、目の前には数台の駐車場があります。地元の方だけでなくけっこう観光客も訪れるようで、それなりに賑わっているようです。
このときも立ち寄ろうとすると駐車場がいっぱいで、少し時間をずらしてから再度訪れました。その入口には由来が書かれていて、それによると明治34年(1901)に浴舎を作って公衆浴場が開かれたようです。切り妻屋根のかわいらしい浴舎で、男女の入口の中間に、入浴券の自動券売機が設置されていました。中に入ると番台があり、そして脱衣所へと続きます。
小ぢんまりとはしているものの、思っていたよりは少しゆったりした脱衣所です。浴室もまた小ぢんまりとしていますが、やはり広々とした印象があります。湯舟は奥にひとつ、手前側が洗い場です。男女を仕切る壁には、牧水の詩が大きく書かれています。「柴山の かこめる里に いで湯湧き 梅の花咲きて 冬を人多し」。後で調べてみると、大正11年(1922)に土肥温泉で詠んだものとありました。
シンプルな浴室ですが、この一句だけで風情が漂うものですね。湯舟の湯は無色透明で、とても透き通った綺麗な湯です。さっそく浸かろうと掛かり湯をしようとすると、これがまたすごく熱いです。思わず「あちぃっ」と声が出るほどでした。我慢して足を突っ込むと、表面はかなり熱いですが、底の方は少し温度が低いようです。それでも十分に熱いのですが、何とか浸かれなくもないぐらいで、じっとしていれば気持ちよく浸かれます。
この熱い湯も土肥温泉の特徴ですよね。それから小さいですが露天風呂もあります。脇の扉を出ると坪庭みたいのがあって、そこに小さな湯舟があります。とても小さいですが、石造りの風情あるものです。こちらは内湯よりもぬるくて入りやすかったです。奥に水道のホースがあり、加水もできるようです。内湯と露天の両方を加水してしまうと、熱い湯が好みの人に迷惑がかかるので、片方だけをぬるくして浸かるのがいいでしょう。
露天は景色は見えないけど、雰囲気は悪くないので、すごく気持ちが良かったです。先ほどまで混雑していたはずが、いつの間にやら誰もいなくて貸切状態です。小さい浴場なので、ちょっと混んでしまうと大変ですが、タイミングが合えばまったりと過ごすことができそうです。





Copyright(C)2018 Tetsusei 温泉天國 -Onsen Paradise- All Right Reserved.