柚木慈生温泉(山口県) 
ゆのきじしょうおんせん

DATA
所在地山口県山口市徳地柚木
源泉名斉藤泉
入浴 2016年8月
泉質 含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉
泉温 源泉17.1度
湧出量毎分78.7リットル
掘削深度70m
PH 6.20
蒸発残留物2.616g/kg
ラドン含有量1.05×10-10Ci/kg
形態 療養温泉 男女別
露天風呂なし
開放度
清潔度☆☆☆
気軽度
地元度☆☆☆
鄙び度☆☆☆
秘湯度☆☆☆
異色度☆☆☆☆☆
湯治度☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

「柚木慈生温泉」って何てかっこいい響きの名前なのでしょう。そう思いながら調べていくと、名前負けしないすごい人気の療養温泉だということがわかりました。個性的で人気が高く、しかもちょっと辺鄙な場所にあるというのだから、マニア心をくすぐられるような魅力的な温泉のようです。九州方面に行く用事があり、その帰りに立ち寄れるなと思って、さっそく向かっていくと、地図では国道315号線沿いです。
国道沿いなのだからアクセスは悪くないのですが、周囲には何もないすごい山の中にポツンとあるのです。森の中にあるようなので小さく素朴な温泉施設か、または公共の大きな施設かどちらかなのかなとやってきたのですが、どちらとも違う意外な雰囲気のところでした。確かに小さいは小さいのですが、ローカルな共同湯のような質素な温泉ではなく、ちょっと温泉浴場らしくないさりげない温泉施設です。何となく蕎麦屋か小さな食堂のような印象を持ちましたが、別に悪い意味ではなく、それだけさりげない施設という感じです。
さっそく入口らしき玄関を入ると、どこかの民家のような、懐かしい雰囲気の佇まいです。玄関のすぐ奥にはカウンターがあって、そこでは軽食も味わえるようです。やはり食堂のイメージは正しかったかなって感じです。浴場はその反対側にありました。脱衣所は鍵付きのロッカーがいくつかありますが、あまり狭すぎず、まぁこんな感じかという印象です。浴室に入ると、こちらも小ぢんまりとした浴室で湯舟がひとつだけの簡素な雰囲気です。
いや、簡素ながらも何か異様な雰囲気です。まず、ひとつだけあるその小さな湯舟ですが、そこに沢山の人が大人しく身を寄せ合うように入っているのです。湯舟の湯はちょっと濁った湯で、その湯が溢れて床に模様を描きながら流れていました。さっそく体を流して湯舟に浸かることにします。けっこう窮屈そうな湯舟なので入る隙間がないかなと思ったら、少しずつ詰めながら何とか1人分のスペースを開けてくれました。少し動くと横の人とぶつかるぐらい、ぎゅうぎゅう詰めの状態です。
そしてここで驚いたのが、その温度です。これがまたけっこうぬるい、いやかなりぬるいのです。それなのに何故か熱く感じるのです。「ん?なんだこの感覚は?」と、不思議な感覚ながらもいい感じです。どう表現していいのか、皮膚の表面はぬるくて、皮膚の内側が熱い感じなのです。しばらく浸かっていると、沢山の気泡が体中につきはじめました。その気泡がシュワシュワっとはじけて、まるで炭酸ジュースの中にいるみたいな気分です。
けっこう炭酸の濃度が高いのか、何となく息苦しい感じもしますが、いつまでも入っていられる気持ちいい温度なのです。あまりにも心地よいので、途中で眠くなってしまいました。気付いたら3時間近く入っていたようで、ほんと、数日間ぐらい逗留したいぐらいのいい湯でした。欲を言えばもう少し大きい湯舟だとリラックスできるのになぁと思いましたが、そうするとますます長湯になってしまいそうですね。時間に余裕のある人が訪れる温泉でしょう。





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