古湯温泉・扇屋(佐賀県) 
ふるゆおんせん・おうぎや

DATA
所在地佐賀県佐賀市富士町古湯
源泉名富士町第四源泉(徐福泉)
入浴 2016年8月
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
泉温 源泉39.5度
PH 9.76
成分総量0.174g/kg
形態 温泉旅館 男女別
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂なし
開放度☆☆☆
清潔度☆☆☆☆
気軽度
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆

佐賀県の古湯温泉にやってきました。名前にもあるとおりとても古い温泉地で、不思議な開湯伝説があるそうです。それによると秦の始皇帝の命令で不老長寿の薬を探しに徐福という人が訪れこの地で暮らしていると、そこに湯の神が現れ温泉へと導き、徐福はそこで湯守となったとのことです。始皇帝というと紀元前200年以上前の中国の皇帝ですよね。そんな歴史との関わりがあるなんて、ロマンがありますね。
さて、この古湯温泉ですが、今まで何度か訪れたり通り過ぎたりしていますが、今回は初めて宿泊でやってきました。自然豊かな山間の静かな温泉地ですが、いくつか宿があり、高級感のあるところから、素朴な和み系の宿までいろいろあるようです。今回は嘉瀬川沿いにある扇屋にしてみました。明治43年には画家の青木繁が、大正9年には歌人の斎藤茂吉が逗留していた宿だそうで、古い歴史のある老舗旅館のようです。
辿り着いてみると温泉街のほぼ中心部、通りから入った一番奥にありました。老舗の温泉宿というと格式の高い、とても大きな宿を想像してしまいますが、わりと小ぢんまりとした宿のようです。とても素朴で新しさはない反面、とても落ち着いた雰囲気を感じました。浴室は玄関のあるフロアからひとつ下がった階下にありました。階下というよりは、そこから一旦外に出て、別棟の浴舎に向かったところにあります。
浴舎は丸い屋根の平屋建てで、そこを男女で分けて使っているようで、丸みを帯びた外環がとても印象的です。脱衣所に入ると脇にはタオルが山積みになっています。入浴のときにタオルを持たずに浴室で用意してあるというのは、浴後に部屋でタオルを乾かす必要がないので、とても便利です。脱衣所はちょっと狭いように感じたのですが、浴室はそれなりにゆったりとしています。
湯舟は大きいものが2つ並んでいて、角には小さなサウナもあります。浴室の外側は大きな窓ガラスがあり、外からの光が射し込んでくるので、すごく明るい印象です。円形の浴舎に見えたのですが、実際には多角形の浴室のようです。カープを描いた浴舎に合わせて、湯舟も若干カーブしています。無色透明の湯がトロトロと注がれていますが、それがほぼ溢れ出して床を流れています。
静かにサラサラと流れていく様は、まさに掛け流しになっているようで、すごく贅沢な感じがします。さっそく浸かってみると、ややぬるめの軽い湯で、しっかりとしたツルツル感のある軟らかい湯です。肌に滑らかというか、ジワッと馴染むような感触が心地よく、これはなかなかいい湯です。ぬるいのでのぼせることなくじっくりと楽しむことができるし、ゆったりした浴室なのでノビノビと寛ぐことができます。
窓からは木々越しに川の流れを眺められます。川沿いに遊歩道がありますが、段差があるのでそこから浴室は見えないようですので、安心して外を眺められます。ぬるい湯に静かに浸かりながら、のんびりと外を眺めていると、時間の流れなんか忘れてしまいそうになります。おかげですっかり長湯になってしまいましたが、それだけ居心地のいい湯ということですね。このぬる湯を楽しむなら、やはり宿泊でのんびりと過ごすのが一番でしょう。





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