島温泉・島の湯旅館(長野県) 
しまおんせん・しまのゆりょかん

DATA
所在地長野県北安曇郡小谷村北小谷
入浴 2016年5月
泉質 塩化物泉
泉温 源泉39.7度
湧出量毎分20.5リットル
PH 6.3
蒸発残留物1184mg/kg
形態 温泉旅館 男女別
効能 切り傷、末梢循環障害、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症など
露天風呂なし
開放度☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度
穴場度☆☆☆
鄙び度☆☆☆☆
秘湯度☆☆☆☆
素朴度☆☆☆☆
景色 
総合評価☆☆☆☆

国道148号線を大町から糸魚川市方面に向かって、道の駅「小谷」を過ぎてすぐ、国道沿いにポツンと島之湯旅館が建っています。ほんとさりげなく建っているので、気をつけていないと素通りしてしまうようなところです。国道沿いなのでアクセスの良い場所ですが、周囲は山ばかりでまさに一軒宿というひっそりとした雰囲気が漂っています。また、旅館もけっこう年季が入っていてとても鄙びた感じがあるのですが、べつに特別ボロいというわけでも汚いわけでもなく、いい意味で質素で素朴なものです。
今回は周辺に長野から糸魚川方面に向かう途中でひと風呂浴びたいなぁと地図を見ていて発見したので、立ち寄ってみました。見た目にとても静かな印象で、立ち寄りでの入浴が可能なのかどうか不安になりながらも訪ねてみると、ごく当たり前のように入浴受付をしてくれました。頻繁に入浴客が訪れるような感じはありませんが、それなりに利用客はいるということでしょう。浴場は建物の左奥の突き当たりにありました。また、廊下の途中には温泉分析表が掲げられています。
館内もけっして新しいわけでもないのですが、汚くもないし、むしろ古いわりにとても綺麗に保たれている感じがして好印象です。脱衣所もシンプルというか質素なタイプですが、古さが気にならないくらい綺麗に保たれています。浴室は小ぢんまりとしながらも、タイル張りでけっこう明るい雰囲気です。レンガブロック調の壁や色つきのガラスブロックなど、意外とモダンな雰囲気もあります。壁の向こう側は女湯なのでしょうか、壁にはガラスブロックの窓があり、光が抜けています。
もちろん気配が感じられるか感じられないか程度で、向こう側が見えることはまったくないので、心配する必要はありません。それと窓側には岩がオブジェとして置いてあって、シンプルな浴室にアクセントを加えていました。湯舟は小さなものですが、ひとりふたりならゆったりと楽しめるぐらいの大きさです。ここで気になるのが湯舟のへりの部分の汚れというか付着物です。湯舟そのものは茶色いタイルが敷き詰められたものなのですが、それがクリーム色にコーティングされているのです。
湯は完全な無色透明なのにそれだけ温泉の成分が溶け込んでいるということなのでしょう。湯はジャバジャバと蛇口から注がれて掛け流されているようです。とてもぬるいのですが、冬場以外は問題ないくらいの長湯向きの温度です。左側の蛇口をひねれば加熱された湯も出るようなので、温度調節も可能なようです。でも、せっかくなら源泉のまま味わってみたいので、そのまま浸かることにました。ちなみに冬場はさすがにぬるすぎるので、加熱して注がれているとのことです。
湯舟に浸かると鳥肌がたつくらい体全体に伝わる軽やかさが気持ちいいです。とてもあっさりとした湯なのですが、そのぬるさが絶妙なのです。それでいて染み込むようなキメ細かな印象の湯でした。また、鉄の錆びたような金属的な臭いがあります。蛇口の湯を口に含んでみると、舌先にピリリとくるような炭酸味がありました。おいしくはありませんが、特別に不味いわけでもありません。でもまぁ、あえて飲泉したくなるような味ではありませんね。
浴室内にはジャバジャバと湯の注がれる音だけが響き渡っていて、またほどよいぬるさが睡魔を誘います。ついウトウトしてしまいますね。また、ぬるいといっても、あがると体がポカポカと温かく感じます。体の内側からあたたまるような感じではなく、体の表面が熱くなるような、炭酸泉特有の感覚です。とても個性的ですごく気に入りました。風情を楽しむような旅館ではありませんが、温泉好きであれば宿泊してのんびりと過ごすのもありでしょう。





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