松之山温泉・ひなの宿ちとせ(新潟県) 
まつのやまおんせん・ひなのやどちとせ

DATA
所在地新潟県十日町市松之山湯本
源泉名鷹の湯1号、鷹の湯2号、鷹の湯3号
入浴 2016年4月
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
泉温 源泉85.5度
PH 7.5
蒸発残留物16,000mg/kg
形態 温泉旅館 男女別
効能 切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
露天風呂あり
開放度☆☆
清潔度☆☆☆☆☆
気軽度☆☆
優雅度☆☆☆
景色 ☆☆
総合評価☆☆☆☆

松之山温泉は新潟県の南部に位置し、長野県との県境近くにある山深い温泉地です。傷ついた鷹が温泉で傷を癒しているのを木こりが発見したという伝説があるという古い歴史のある温泉地で、旅館や土産物屋がたくさん並んだ活気ある温泉地です。それもそのはず草津温泉や有馬温泉と並んで「日本三大薬湯」のひとつとして親しまれているのです。薬効高い湯として全国から療養に来る人が多いのが特徴のようです。
温泉街は一本の通り沿いに形成されていて、その奥の方、大きな風情ある和風旅館が「ひなの宿 ちとせ」です。「ひな」は「雛」なのかとおもったら「鄙」の方で、「田舎」の意味を持たせているそうです。都会の喧騒を忘れて田舎でのんびりと過ごせる、そんな宿なのかなと期待が持てます。今回は残念ながら宿泊ではなく、立ち寄りでの入浴となりました。
とても雰囲気の良さそうな宿でも、立ち寄りでの入浴がないとなかなか訪れづらいものですので、とても貴重な存在です。それにしても落ち着いた雰囲気ながらも和風モダンとでもいうのでしょうか、洒落た雰囲気がとても高級そうな印象を与えていました。ランチ付きのお得な入浴セットも用意されているようでしたが、今回は入浴だけの利用となりました。フロントで受付を済ませると、ロビーの左奥側に浴場がありました。
客室は30室ほどの規模の宿ですが、想像していたよりは小ぢんまりとした浴場です。しかしながら旅館らしい気配りを感じさせる、品のいい内装です。浴室に入るとムッとした熱気とともに油のような臭いが浴室に充満しています。これが松之山温泉の特徴のひとつで、太古の海水由来の温泉なのだそうです。1200万年前という途方もない古代の海水が地殻変動で地中に残り、地熱で温められて湧き出ているそうな。
木造の湯舟にはチョロチョロと注がれているのですが、これがまたかなりの熱湯です。手では触れないほど熱く、火傷に注意が必要です。源泉は92度もあるそうですが、もちろん湯舟の湯はそんなことはなく、加水されているのでちょっと熱めかなという程度です。さっそくその熱い湯を味見してみることにしました。海水なので塩辛いのですが、恐れるほどのドギツさはなく、意外とマイルドな塩味です。
ただ、鼻に抜けるような油臭がけっこう脳天にズシッときます。また、湯舟に浸かっていると、すぐに汗だくになってきます。もちろんちょっと熱いということもありますが、温泉の成分による効果なのでしょう、体がだるくなるほどポカポカと温まる感じです。窓ガラスの外側には岩風呂の露天風呂があります。山峡にある宿なので、目の前が山というか壁のように崖が迫っています。
見晴らしはほとんどないので、開放感どころかむしろ圧迫感があるようにも思えるのですが、その手前に小さな池があり、これが何故か落ち着くような風情を演出していました。ロケーション的にはすごくしょぼくなりそうなシチュエーションなのに、逆にそのハンデを逆手にとってシックなイメージにしてしまうところは、なかなかセンスがありますね。ちなみに他にも貸切風呂や「月見の湯」という離れの露天風呂もあり、ゆっくりと逗留して温泉を味わいたくなる雰囲気のいい宿でした。





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