蔵王温泉・川原湯共同浴場(山形県) 
ざおうおんせん・かわらゆきょうどうよくじょう

DATA
所在地山形県山形市蔵王温泉
入浴 2014年9月
泉質 酸性-含鉄・硫黄・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
泉温 源泉48.1度
PH 1.45
蒸発残留物3720mg/kg
形態 共同浴場 男女別
効能 切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
露天風呂なし
脱衣所あり
開放度
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆☆☆☆
素朴度☆☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

蔵王温泉といえば樹氷やスキー場など、冬のイメージが強い、東北最大級のスノーリゾート地として有名です。温泉としての歴史も古く、1900年以上の歴史を誇り、奥羽三高湯のひとつとして古くから親しまれていたそうです。東北を代表する人気の温泉地だけあって、情緒ある温泉街が楽しめます。川原湯共同浴場は湯の香通りの奥にある小さな共同湯です。隣接して日帰り温泉施設の「かわらや」があるので、温泉浴場が隣同士にあるというのも珍しいですね。
路地のクランクの角にある小さな浴場ですが、木肌の鮮やかな木造立方体のスタイルが目を惹きます。ここは番台もなく管理人も常駐していないので、利用する際には入口前にある料金箱に入浴料を各自で入れてから入ります。扉を開けるとすぐに玄関ですが、とても狭いものです。中に入ろうと扉を開けたら、中からも外に出ようとしていた人がいて、譲り合いながら出入りをするほど狭いものでした。脱衣所もそんなに広くないですが、施設全体も小さいので、いっぱいだったらちょっと間を空けて利用するような感じですかね。
このときは利用者も少なかったので、混雑した印象はありませんでしたが、湯舟も4〜5名も入ればいっぱいといった小さなものがひとつあるだけです。ここでとても特徴的なのが、その湯舟です。内装も外装と同じように天井から壁、床、湯舟の底まで木造なのですが、この湯舟の底がスノコのようになっているのです。チョロチョロと脇のパイプからも湯が注がれていますが、溢れ出る湯の量を見る限り、それだけではなさそうです。どうやらこのスノコの下からも湯が注がれているようなのです。
源泉がそのまま湯舟に注がれているのだそうで、その分だけ湯が新鮮なのだそうです。確かに他の共同湯と比べると、湯の透明感が高いようです。クリアながらも微妙に青白く感じる程度で底まではっきりと見えます。小さな浴場ながらも、この存在感はとても大きいです。浴場内には洗い場はなく、湯舟から直接お湯を汲んで掛け湯をします。基本、共同湯はお湯に浸かるためのものって感じなのでしょう。意外とぬる目の湯で、スッと入れるのですが、それ以上にツルツルとした浴感が気持ちいいです。
硫黄泉でこういう浴感が味わえるのは、蔵王温泉の特徴ですね。湯舟に浸かっていると、誰も動いていないのに、急にドーッと湯があふれ出しました。女湯側で誰かが湯舟に入ったようです。よく見ると女湯側はスリッド状の板張りになっていて、湯舟はつながっているようです。溢れ出た湯は大量に流れてそのまま外に排出されていました。外側では湯畑のように湯の華いっぱいの湯だまりがありました。すごく素朴なのに、とても贅沢な気分を味わえる、そんな不思議な共同湯でした。





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