蔵王温泉・上湯共同浴場(山形県) 
ざおうおんせん・かみゆきょうどうよくじょう

DATA
所在地山形県山形市蔵王温泉
源泉名大湯1号源泉
入浴 2014年9月
泉質 酸性・含硫黄・アルミニウム・硫酸塩・塩化物温泉
泉温 源泉54.0度
PH 1.6
蒸発残留物3159mg/kg
形態 共同浴場 男女別
効能 切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
露天風呂なし
脱衣所あり
開放度
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆☆☆☆
素朴度☆☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

蔵王温泉といえば樹氷やスキー場など、冬のイメージが強い、東北最大級のスノーリゾート地です。いくつものゲレンデコースが並び、初心者から上級者まで、パウダースノーの雪質を存分に楽しむことができる人気のスキー場があります。スキー場の真下には旅館やホテルなどが建ち並ぶ大きな温泉街が広がり、湯けむり情緒の漂う活気あるところです。
温泉としての歴史はとても古く、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東征の際、重臣の吉備多賀由(キビノタガユ)が発見し、戦傷を癒したと伝えられているそうです。西暦110年頃といわれているので、1900年以上の歴史があるとても古い湯のようです。多賀由に肖って高湯と呼ばれていたそうですが、昭和25年(1950)に蔵王温泉に改称され現在に至っているそうです。
その温泉街にはいくつかの共同浴場があります。温泉街の中心地、高湯通りの一番奥まったところの温泉神社に向かう石段の下にある共同浴場が上湯共同浴場です。木造の素朴なスタイルながらも威風堂々としたわりとがっちりとした印象の湯小屋です。番台はなく、管理人も常駐していない無人の共同浴場となっていて、入口前に料金箱が設置されています。利用する際には各自で入浴料を投入して中に入るので、事前に小銭を用意しておきましょう。
中に入ると狭い玄関があります。そして簡素な棚だけの素朴な脱衣所がありました。棚はゆったりと大きめなので、多少荷物があっても収納できますが、コインロッカーなどはないので貴重品の管理には注意しましょう。ガラス戸の奥はすぐに浴室となっています。外観と同じように内側も無垢な板張りで、東北の共同湯らしい湯治場の雰囲気が感じられました。浴室は内湯のみで、そこそこゆったりとした大きな湯舟がひとつあるだけです。
クリアながらもほんの少し青白く濁った湯がトロトロと溢れていました。湯舟は縁から底まで木造なのですが、一見すると木造とはわからないぐらい温泉の成分がこびりついています。硫黄泉特有の薄いレモン色をした湯の華です。ところどころ剥がれたり、さらに盛っていたりと、濃淡が模様のようになっているのも面白いです。
鼻先をくすぐるような硫黄の香りが漂いますが、温泉街全体がその匂いで充満しているので、あまり意識することなく自然に香っていました。ここは洗い場がなく、洗面器だけが用意されているので、湯舟から直接湯を汲んで体に掛け湯をします。けっこう熱いのかと思いきや、そうでもなくちょうどいい温度です。ちなみに洗髪はNGなので、本当に湯に浸かるだけの施設です。
湯舟に体を沈めると、ツルツルっとした軽やかな感触が全身を包み込みます。硫黄泉だとキシキシとキレのある湯が多いのですが、蔵王温泉はこのツルッとした柔らかな浴感が特徴的です。ついつい長湯してしまいたくなる、気持ちいい温泉です。温泉の効果が高いので、湯あたりに気をつけて無理なく利用しましょう。ちなみに利用時間外は自動ロックとなるため、利用する際には注意するように書かれていました。閉じ込められないように気をつけましょう。





Copyright(C)2017 Tetsusei 温泉天國 -Onsen Paradise- All Right Reserved.