渓流温泉・冠荘(福井県) 
けいりゅうおんせん・かんむりそう

DATA
所在地福井県今立郡池田町志津原
源泉名冠温泉
入浴 2014年8月
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性低温泉)
泉温 源泉26.2度
湧出量毎分113.5リットル
PH 6.8
蒸発残留物3.705g/kg
形態 温泉宿泊施設 男女別
効能 慢性皮膚病、切り傷、火傷、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など
露天風呂あり
開放度☆☆
清潔度☆☆☆☆
気軽度☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆

福井県と岐阜県の県境にある冠山は、鋭く尖った形が特徴的な標高1,257メートルの山です。21世紀に残したい日本の自然百選にも選ばれている名山で、登山客にも人気があるそうです。その山の麓に渓流温泉冠荘があります。ほぼ国道沿いなのですが、脇道を登った高台に建っていました。山と山に挟まれた緑豊かで静かなロケーションにありますが、山小屋とかロッヂといかいう雰囲気ではなく、重厚な瓦屋根の大きな旅館でした。
冠山の登山客やハイカーはもちろんのこと、越前観光の拠点として、また夏は避暑地として人気のある宿のようです。また、ここは日帰り温泉も受け付けてくれている温泉宿としても知られているようです。今回は夏休みを利用して立ち寄りでやってきました。平日の午後に訪れたのですが、けっこうな人気ぶりです。館内の中ほどに休憩室があるのですが、家族連れや常連さんらしき人たちが楽しく談笑していました。
浴場は館内のさらに奥へと向かったところにあります。和風でありながらも鉄筋のしっかりとしたモダンな建物で、一見すると無機質にも見える壁や天井も、ところどころ柱や梁、案内表示などが木造になっていて、ぬくもりを上品に感じる演出があります。脱衣所には棚とカゴが並び、貴重品用の小さなロッカーも用意されていました。さっそく浴場に入ると、ムッとした熱気と内湯がありました。
内湯にはガラス窓際に大きな湯舟、そして壁側に洗い場のあるシンプルなスタイルです。湯舟は大小2つに区切られていますが、どちらも同じ湯のようです。また、出入口脇に小さなサウナがあり、その脇にも小さな浴槽がありますが、こちらは水風呂のようです。湯舟は無色透明の汚れの無い綺麗な湯です。露天風呂があるようなので、そちらから先に入ろうと外にでると、ベランダ状の通路の奥に小さな湯舟がありました。
規模としては小さいのだけど、桧風呂になっていて、寒々しさを感じさせない風情があります。さっそく湯舟に浸かりますが、残念なことに湯舟に浸かってしまうとベランダの竹垣が邪魔をして景色は見えません。立ち上がって外を覗くと緑いっぱいの景色が眺められます。緑いっぱいの絶景というほどでもなく、単に木々が見えるだけなのですが、マイナスイオンを感じさせるような爽やかな風が吹きぬけるのも、露天の魅力のひとつですよね。
それからこちらの湯も無色透明の湯ですが、注意を読むとどうやらこちらは温泉ではないようです。確かにサラッとしすぎてて、普通の風呂のような感じでした。そこで内湯に戻って湯舟に浸かってみると、身を浸した瞬間にヌルッと滑らかな感触が肌の表面から伝わってきます。ツルツル、スベスベとしたすごく肌触りのいい湯です。こちらは浴感から証明されるように正真正銘の天然温泉のようです。
また、浴室内が蒸している相乗効果もあってか、汗も大量に出ます。温泉とのダブル効果で疲れや老廃物までも軽やかに抜けていき、心身ともにリフレッシュできそうです。ここで気になったことがひとつ。それは浴室内にいる大きなウシアブです。季節柄仕方がないのですが、室内に何匹かいました。それもけっこう大きなサイズです。
露天にもいるようなので、なかなか落ち着いて入れないのがやっかいです。でも経験的に大きなアブが浴室にいる温泉は、良泉であることが多いように感じます。アブが出るのは夏場の一時的なものなので、真夏の風物詩と思えばこれもいいですかね。紅葉シーズンなんかは、また違った楽しみ方もできたりと、四季折々の季節感も味わえる温泉だと感じました。





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