糠平温泉・中村屋(北海道) 
ぬかびらおんせん・なかむらや

DATA
所在地北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
入浴 2013年8月
泉質 単純温泉(低張性中性高温泉)
泉温 源泉49.7度
PH 7.3
蒸発残留物0.862g/kg
形態 温泉旅館 男女別(露天は混浴)
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂あり
開放度☆☆☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
野趣度☆☆☆
優雅度☆☆☆
人気度☆☆☆☆
景色 ☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

北海道の真ん中あたり、糠平湖の南西にある糠平温泉は、大正8年(1919)に発見され、その後道路や鉄道が整備され温泉街が形成された人気の温泉地です。鉄道(旧国鉄士幌線)はもう廃線となってしまいましたが、自然豊かな環境の中で今でも人気の高い温泉地であることは間違いありません。温泉街の中心付近、国道沿いにある中村屋は、情緒溢れる露天風呂が自慢の温泉宿です。
外観は鉄筋の建物なのですが、館内に入ると和風というより山小屋風、ロッジ風の佇まいで、とても洒落た雰囲気がありました。浴場は廊下の突き当たりを降りたところにありました。大浴場と露天風呂は離れたところにあるので、移動する際には衣類を着なくてはならずちょっと煩わしいですが、ふたつの雰囲気を味わえると思えば贅沢な感じもしてきます。まずは大浴場に向かいました。こちらはゆったりとしたゆとりのある空間の脱衣所です。
片隅にはなぜか木製の事務机があります。ここで事務処理をするわけでもなく、また、古風な雰囲気の机なので、ワンポイント的な感じです。浴室に入ると、こちらもゆったりとしたスペースで広々としています。タイル張りの素朴なスタイルがとてもノスタルジックな印象を醸し出していました。中央に大きな湯舟があります。こちらは星型というか太陽型というか、角の多い円形の湯舟です。
無色透明の綺麗な湯で、ちょっと熱めの湯が掛け流されているようです。ツルッとした柔らかな浴感も気持ちがいいです。内湯の空間は広いのですが、洗い場は隅の方にあるだけなのでちょっと少なめに感じます。湯舟はもうひとつ、浴室の角に小さめのものがありました。こちらは中央の湯舟のオーバーフローが注がれているようで、若干ぬるめの湯となっていました。熱いのが苦手な人にはちょうどいいかもしれませんね。
さてさて、気になるのは露天風呂の方です。服を着てからさっそく露天風呂に向かいます。廊下から露天と書かれている扉を開けると、さらに長い渡り廊下がありました。その突き当たりまでくると、すぐに脱衣場があるのですが、簡素でとても狭い感じのものです。ちなみに脱衣所は男女別々にありますが、湯舟はひとつで混浴となっています。混浴といっても、ゆったりとした大きな岩風呂で、目の前が丘のように開けているので開放感もたっぷりです。
入浴客が少ないようなら、女性でもあまり抵抗は少ないことでしょう。それにしてもすごくワイルドな雰囲気です。先客の話だと、今朝早くには目の前を鹿が歩いていたとのことです。このときはいませんでしたが、この宿に向かう途中で数頭の群れと遭遇したところでした。鹿を眺めながらの風呂というのも、優雅なものですね。湯舟の湯は木製の樋を通って、その樋に開けられたたくさんの穴からしだれるように注がれていました。
源泉の温度が高いのでこうやって冷ましながら湯舟に投入しているのですかね。以前にはこんな装置はなかったと一緒になった客が言っていました。けれどもけっして邪魔な感じではなく、むしろ温泉の演出として楽しませているようにも感じました。それにしてもとても大らかな雰囲気なので大変気に入りました。混浴なので入りづらい場合もあるでしょうが、この雰囲気は是非とも味わって欲しいものです。
夜間になると女性専用の時間帯もあるので、宿泊の場合は気兼ねなく利用することもできるようです。また、壁際には何やら怪しげなボタンがあります。このボタンを押すと、照明を消すことができるそうです。夜間、満天の星空を眺めながらロマンチックに湯を楽しむことができるようです。いろいろと細かな配慮が嬉しいですね。また、館内の雰囲気もいたるところセンスのいい調度品があったりして、上品な印象があり、すっかり気に入りました。今回は立ち寄りだったのですが、機会があれば是非宿泊で訪れたい宿だと感じました。





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