滝ノ上温泉・滝峡荘(岩手県) 
たきのうえおんせん・りゅうきょうそう

DATA
所在地岩手県岩手郡雫石町
入浴 2013年5月
泉質 単純硫黄泉(硫化水素型)
泉温 源泉68.3度
PH 3.9
ラドン含有量7.22x10-10キュリー・ラドン/kg
形態 山荘 男女別
効能 慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病、高血圧症など
露天風呂なし
開放度☆☆
清潔度☆☆
気軽度
野趣度☆☆☆
鄙び度☆☆☆☆
秘湯度☆☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆
湯治度☆☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

岩手県の雫石町は秋田県との県境にある山間の町です。スノーパラダイスとして人気のあるエリアですが、魅力的なのはスキーだけではなく個性豊かな温泉もたくさんあります。雫石川の支流、葛根田川を遡っていくと、その最深部にあるのが滝ノ上温泉です。滝ノ上温泉にはいくつかの宿がありますが、中でも鄙びた秘湯ムードがいっぱいの宿が、滝峡荘です。温泉地に辿り着くと、川を挟んで対岸に見える木造の建物がそれです。
それにしてもこの辺一帯の雰囲気は何だか異質な感じがします。それというのも、噴煙地帯となっていて、むき出しになった山肌から湯けむりがモウモウと立ち上がっているのです。さらに上流にいくと地熱発電所もあるそうです。そんなワイルドな雰囲気の中にあることもあってか、営業は春から秋までだそうです。今回は営業開始してすぐ、5月の週末に訪れてみました。滝峡荘に辿り着くと、やはりその質素な佇まいが何ともいえません。
しかしながらやはり人気があるのでしょう、入れ替わり立ち替わり入浴客が訪れているようです。玄関前ではご主人が客と話をしているところでした。さっそく入浴をお願いしようとすると、「お風呂を見て、入れそうだったら入る?」なんて不思議な問いかけをしてきます。「えっ、入れないんですか?」って聞いてみると、「いや、みんな入っているけど。いい色になっているし」とのこと。
どうやら調節が完全ではないようですが入浴には問題なさそうなので、「みなさん入られているなら入ります」と料金を払って中に入りました。館内に入って廊下を突き当たりまで行くと浴場がありました。小さな宿ですが、客室も小ざっぱりとしていて居心地は悪くなさそうです。脱衣所に入るとカゴの荷物を見るかぎり、先客は2名ほどいるようでした。とても狭い脱衣所なので、2人以上が同時に着替えるは辛いでしょう。浴室に入ると、こちらは床も壁も天井も湯舟も、全部木造の素朴ながらも暖かみのある内湯です。
出入口手前に掛かり湯なのか上がり湯なのか、湯の注がれている木箱があり、手前から奥にかけて6〜7名も入ればいっぱいの湯舟がありました。すごく鄙びた雰囲気がありながらも、ボロいとかそんなんではなく、素朴さがとてもいい雰囲気を醸し出していました。また、注がれている湯はねずみ色というか、青みががった白濁した湯です。粉のようなものがたくさん舞っていて、透明度は12〜13センチ程度でしょうか、けっこう濃厚な湯のようです。
温度はちょうどいい感じでしょうか、ぬるくもなく熱すぎずって感じです。何もない素朴な浴室ですが、ホッと溜息が出てしまうようないいムードです。時折、ご主人が湯加減を見にやってきては、「う〜ん、温度が・・・」とぶつぶつ言いながら調節していました。ちょうどいい湯加減だったので申し分ないですが、こだわりをもっているようでした。湯をちょっと舐めてみると、甘いような酸っぱいような、苦いような微妙な味がありますが、わりとまろやかな感じです。
また、この湯はラジウムも多く含まれているそうで、様々な効果があるとのことです。こんなにいい湯なら、暫く湯治すればどんな病だって治ってしまいそうな感じです。きっと湯治客にも人気の宿なのでしょう。浴後、宿の正面にある蛇口から脇道が流れていたので、水分補給にいただきました。思ったほど癖のないまろやかな水で、とても美味しかったです。とてもいい雰囲気だったので、また機会があれば再訪したいと思います。





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