十津川温泉・庵の湯(奈良県) 
とつかわおんせん・いおりのゆ

DATA
所在地奈良県吉野郡十津川村平谷
源泉名十津川温泉 2号源泉・7号源泉
入浴 2013年3月
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性-中性-高温泉)
泉温 源泉75.6度
湧出量2号泉 610L/min、7号泉 290L/min
PH 2号泉 7.4、7号泉 8.4
形態 公衆浴場 男女別
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂なし
開放度☆☆☆
清潔度☆☆☆☆
気軽度☆☆☆
秘湯度☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆
景色 ☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

十津川温泉は奈良県の南部、和歌山県にも近い十津川村にある温泉地です。深い森林に囲まれた自然豊かな地域で、とても静かなところです。温泉地は二津野ダム湖畔にありますが、十津川の支流、上湯川沿いにある下湯源泉からの引き湯です。ダム湖が出来た際に温泉街を作ったのだそうです。源泉そのものの歴史は古く、元禄年間(1688-1704)に炭焼人夫が発見したものだそうです。
そんな風光明媚な温泉地に平成17年(2005)にオープンしたという、十津川に面した温泉施設「庵の湯」がとても変わっています。あらかじめ地図で目星をつけてきたので、ここらへんかなぁと探していると、すぐに看板を見つけることができました。ところが、脇道に入っていくも施設らしきものは見当たりません。引き返してもう一度看板のところにやってくると、どうもその脇が怪しいです。なんとダム湖に向かって降りていく階段があるのです。
道路の下にあるので、まったく気が付きませんでした。この温泉施設は湖畔にへばりつくような感じで建っているという、不思議なロケーションにありました。ちなみに駐車場はないようで、すぐ目の前にある村営の立体駐車場を利用するように書かれていました。ずいぶんと辺鄙な山奥ですが、立派な立体駐車場があるのはとても不自然でなりません。でも、考えてみるとこんな山奥だからこそ平地がないのですよね。
温泉施設を利用する場合は駐車料金が1時間無料になるようです。さっそくクルマを停めて、いざ庵の湯に向かいます。看板のある出入口はお屋敷の門のようになっていて、風情が漂っていました。また、門の脇には飲泉場もあります。門をくぐると下に降りる階段です。けっこう長い階段のようです。降りていく途中には足湯施設もありました。さらに下りて行くと、また飲泉場があり、その目の前に浴場の受付がありました。
なんてことのないアプローチですが、なんか期待感が高まるようないい雰囲気です。さっそく受付を済ませて奥の浴場に向かいます。施設は意外と小ぢんまりとしていて、小さな小屋といったような浴舎です。脱衣場もそんなに広くはないので、そんなに混雑するようなこともないのでしょう。浴室は小さな内湯のみですが、十津川に面しているので、キラキラと輝く湖畔を眺めながら悠々と温泉を楽しむことができます。
洗い場は3カ所、湯舟は2メートル×3メートルぐらいの長方形の湯舟で、底は玉砂利を敷いてコンクリートで固めたようになっています。質素な造りですが、そこがまたいい演出になっています。無色透明の綺麗な湯がトロトロと注がれていますが、それがそのまま湯舟から溢れ出て掛け流されているようです。すごくしっとりというか、布に染み込むインクのように、じわりじわりと肌にしみこんでいくような感覚がありました。
それにしてものんびりとした雰囲気がたまりません。客もあとから1人来たぐらいで、ほとんど貸切状態で利用できました。な〜んでもない山の景色ですが、ボーッと眺めているのもいいですね。湖はウグイス餡を牛乳で解いたような色(やったことないけど)をしています。季節によっていろんな色を見せる湖面の色も、また旅情をかきたてますね。のんびりとした旅を楽しませてくれる素朴な温泉でした。





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