大沢温泉(岩手県) 
おおさわおんせん

DATA
所在地岩手県花巻市湯口字大沢
源泉名大沢の湯
入浴 2012年8月
泉質 アルカリ性単純温泉
泉温 源泉51.0度
湧出量毎分753リットル
PH 9.0
蒸発残留物0.5589g/kg
ラドン含有量1.87×10-10キュリー・ラドン/kg
形態 温泉旅館 男女別 (自炊部大露天風呂は混浴)
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂あり
開放度☆☆☆☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
野趣度☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆
湯治度☆☆☆☆☆
人気度☆☆☆☆☆
景色 ☆☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆☆

花巻の市街地から豊沢湖に向かう県道沿いには鉛温泉や志戸平温泉、渡り温泉など名湯ぞろいの温泉街道となっています。それぞれの温泉地はポツンポツンと点在していて、どちらかというと地味な温泉なのですが、昔ながらの湯治場から近代的なレジャーホテルまで、バラエティに富んだ温泉スポットです。その中でも大沢温泉は、古き良き時代を彷彿させる昔ながらの湯治場です。ここはひとつの宿だけがあるわけではなく、県道沿いに山水閣という旅館、その隣に自炊部、そして川を渡ると菊水館という旅館があります。
これらの宿にはそれぞれ浴場がありますが、それらを湯巡りできるのがウリのひとつになっています。日帰りでの入浴も可能ですが、いろいろと制限があるようだし、どうせならじっくりと温泉を味わってみたいと思い、今回は宿泊で楽しむことにしました。チェックインしたところでさっそく湯巡り開始です。まずは山水閣にある「豊沢の湯」に入ります。こちらは一番近代的な浴場です。男女別の半露天風呂ということですが、扉の開閉により冬は内風呂、夏は露天風呂になるそうです。
真夏に訪れたのですが、虻の発生時季でもあったので扉は半分だけ閉めてありました。大きな岩風呂なので内湯になっても十分に開放感のあるものです。洗い場も一番しっかりとしている浴場です。続いて橋を渡って菊水館に向かいます。こちらは築160年以上といわれる茅葺屋根の梅の間がありますが、浴場はその手前に「南部の湯」という木造の湯小屋があります。館内に入ってすぐ左手にある浴場です。
木造ということで木のぬくもりを全体に感じる、情緒ある浴場です。ただ、ちょっと狭いので人の少ない時間帯を狙わないと混雑してしまいます。川を眺める明るい浴場で、雰囲気もばっちりです。けっこう新しいのか、設備はしっかりとしていてとても清潔的な印象でした。続いて山水閣と菊水館の中間ある自炊部の浴場に向かいます。こちらには浴場が3ヶ所にあります。そのうちひとつ「かわべの湯」は女性専用の露天風呂だったので入れませんでした。
あとの二つは内湯と露天風呂です。内湯は「薬師の湯」という男女別の浴場です。地下に降りていくような感じのところにあり、ちょっと閉塞感のある浴場ですが、そんなに狭いわけでもありません。簡素な洗い場がちょっとだけあり、あとは二つの湯舟があります。湯舟は一方がぬる目の湯で、もう一方が熱めの湯になっています。好みに合わせて利用することができます。そして最後の湯は露天風呂の「大沢の湯」ですが、こちらは混浴の露天風呂となっています。
大沢温泉を紹介するときには、ガイドブックも観光雑誌もみんなこの露天風呂の写真が使われていますね。憧れの湯ということで、わくわくしながら向かいます。内湯とは館内の反対側に位置しています。長いスロープの廊下をおりて扉を開けると、いきなり露天風呂です。脱衣場は簡易的な棚があるだけです。女性は出入口の脇に専用の脱衣所も用意されています。露天は川べりにある大きな岩風呂で、川に迫り出すようにしてあります。
すごくゆったりとしていて野趣溢れるワイルドな雰囲気なのですが、あまりにも開放感がありすぎです。というのも、ほんと丸見えなのです。川に架かる橋からも丸見えだし、対岸の菊水館からも丸見えです。しかも湯は無色透明の湯なので、ちょっと人が多いときには、女性だと入りづらいかもしれません。でも、この開放感はあまりにも魅力的です。人の少ない季節や時間帯を狙ってぜひ入ってもらいたいです。
湯は無色透明ながらもツルツル感のある非常に滑らかな湯です。指紋が溶けちゃっているんじゃないかと思うくらい浴後はツルツル感が持続するので美人の湯としても効果があるんじゃないでしょうか。また、非常に温まりのいい湯で、浴後は汗がいつまでも止まらず、またホカホカと持続します。湯治客が多いのも、まさにこの温泉効果を狙ってのことでしょう。純粋で本物の温泉がここにはありました。非常に優雅に、そしてまた同時に昔ながらの日本の素朴な美しさもあるロマン溢れる温泉でした。





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