蒸ノ湯温泉・ふけの湯(秋田県) 
ふけのゆおんせん・ふけのゆ

DATA
所在地秋田県鹿角市八幡平ふけの湯温泉
源泉名岩の湯
入浴 2012年8月
泉質 単純酸性泉(低張性酸性高温泉)
泉温 源泉66.5度
PH 2.5
蒸発残留物532.4mg/kg
ラドン含有量13.22×10-10Ci・ラドン/kg
形態 温泉旅館 男女別 (谷間の露天は混浴)
効能 慢性皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
露天風呂あり
脱衣所あり
開放度☆☆☆☆☆
清潔度☆☆
気軽度☆☆
野趣度☆☆☆☆
秘湯度☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆
湯治度☆☆☆☆☆
景色 ☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆☆

八幡平アスピーテラインは、岩手県八幡平と秋田県鹿角を結ぶ山間部の道路です。この県道沿いには秘湯と呼ばれる素朴な温泉宿が点在し、観光客から湯治客まで幅広い人たちに愛されている温泉が多いのが特徴的です。秘湯といいながらもガイドブックやテレビでもよく紹介されている有名な温泉というのもおかしな話ですが、ロケーションはまさに秘湯といった感じのところです。蒸ノ湯温泉は秋田県側にある昔ながらの湯治宿です。
「蒸す」というその名のとおり、地熱で体をあたためるオンドルがあることでも有名です。300年以上の歴史があるという、ずいぶんと昔から知られる歴史ある名湯だそうで、名湯を味わおうと楽しみに訪れました。県道からは看板のあるところから急な下り坂の脇道に入ります。しばらくすると大きな建物の宿が見えてきました。かつてはもう少し谷下に宿があったそうですが、土砂崩れで移動したのだそうです。
浴場はかつて宿があったところに露天風呂がありますが、館内にも露天と内湯があります。まずは館内から攻めていこうかと廊下を奥に進みます。とても新しい建物かと思っていましたが、とても素朴で質素な館内です。飾らない素朴さが、湯治宿らしくて好印象です。浴場は廊下の突き当たりありましたが、女湯の入口はひとつ、男湯の入口は女湯の奥と手前側、2ヶ所にありました。男湯は奥が内湯で手前が露天風呂ですが、女湯は内湯と露天風呂がつながっているようです。
内湯は小ぢんまりとしたホント、素朴なスタイルです。洗い場のところにある木を刳り貫いたような掛かり湯がとても印象的です。木造の浴室は狭いながらも雰囲気はばっちりです。露天には内湯から直接はいけないので服を着るのが面倒ですが、さっと移動しましょう。こちらも小ぢんまりとした湯舟ですが、開放感がたまりません。正面には高い壁などもなく、青い空に荒涼とした谷間を眺めるダイナミックな景色です。
湯舟は質素ながらも青森ヒバの床に湯舟、そこには灰色がかった白濁した湯が掛け流されています。うっすらと濁っているのかと思ったのですが、湯舟に入ると底に沈殿していた細かな粒子が舞い上がり、透明度のほとんどない濃厚な湯になります。スッパイような独特の温泉臭もけっこう強いです。露天からは谷間を見下ろすように景色が開けているので、湯舟に浸かりながらでもその雄大な景色を楽しめました。谷間は噴煙があちらこちらから上がる地獄地帯になっているようです。
その地獄地帯にあるのがまた別の露天風呂です。さっそくそちらにも向かいます。宿の玄関から出て、駐車場の奥の道をさらに下ったところにあります。まずは男女別にわかれた露天風呂がありました。こちらは簡素な脱衣場と露天の湯舟だけがあります。まさに湧いた湯がそのまま注がれているような感じですが、うまく温度調整されているようでちょうどいい温度でした。男女とも開放感ばっちりの湯舟ですが、通路からは見えないようにうまく工夫されているのもポイント高いですね。
さてさて、実はまだ先に露天風呂があります。谷間の川を渡って噴煙地帯に入ったところに混浴の大きな露天風呂があるのです。こちらは脱衣所こそ男女別に分かれていますが、湯舟は混浴です。大きな湯舟が上下に2つ並んでいます。天井も囲いもなく、とんでもなく開放的な露天風呂です。先ほど建物内の浴場から見えたのはこの露天のようです。あまりにも開放的すぎて、逆に気恥ずかしさもありません。思いっきり開放感に浸りながら温泉にも浸かってみました。
こちらの湯もかなり濃厚な湯なのですが、すごいのは底に沈殿した泥です。たっぷりと積もっているのですが、妙に軽いのです。キメ細かくて柔らかくて、まるで化粧品のような滑らかさです。思わず体に塗りたくってしまいました。ちなみにこの露天の裏側にはオンドルもあります。オンドルは簡易的なテントのようなものでした。それにしてもこの素朴な雰囲気でありながら、ダイナミックで開放的でのんびりとしたロケーションは只者ではありません。さすがに名湯と謳われる人気の高い温泉だと感じました。





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