半出来吾妻温泉・登喜和荘(群馬県) 
はんできあがつまおんせん・ときわそう

DATA
所在地群馬県吾妻郡嬬恋村今井
源泉名恵の湯
入浴 2012年7月
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
泉温 源泉42.5度
PH 7.0
蒸発残留物5.43g/kg
形態 温泉旅館 男女別(露天は混浴・女性専用)
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂あり
開放度☆☆☆☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
野趣度☆☆☆☆
秘湯度☆☆☆
異色度☆☆☆
景色 ☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

緑豊かな群馬県の嬬恋村、吾妻川と併走する国道144号線沿いにポツンと佇む半出来吾妻温泉は、小さくてマイナーな温泉なのですが源泉掛け流しと風情ある露天風呂がとても人気があります。前々から気になってはいたものの、なかなか行く機会に恵まれず、今回ようやく訪れることができました。国道沿いにあり、大きな看板もあるので場所はすぐにわかるのですが、よくよく見ないとどこが入口かわからないような小さな宿が一軒あります。
登喜和荘という民宿で、素朴というか民家というような雰囲気がありました。館内に入ると、やや年季の入った玄関があり、すぐに受付があります。日帰り入浴も人気があるようで、平日にもかかわらずすでに先客が何人もいるようです。時間制限が設けられているようで90分までと書かれていました。浴場は廊下の奥にあります。けっこう長い廊下で、浴場はずいぶんと奥まったところにあるようです。脱衣所は狭くて簡素なものです。
まぁ、温泉民宿の脱衣所としてはオーソドックスな部類に入りますかね。棚にカゴしかないので、貴重品は持ち込まないようにしましょう。浴場も宿の規模からすればまずまずの広さです。手前側に洗い場が3つと木造の湯舟がひとつというシンプルなスタイルです。しかし、なんだか鄙びたムードが哀愁ただよいます。湯舟の湯は微妙に白濁したような濁りがあり、ほんの少し鶯色っぽくも感じます。
湯は源泉をそのまま掛け流されているようで、パイプから出た湯はそのまま湯舟から溢れ出ていて、床を流れていました。肌がツルッとするようなしっとり感のある湯で、独特の温泉臭もありました。湯口の脇にコップが用意されていたので、ちょっと飲んでみると、微妙な塩味と鉄分のような炭酸味があります。ミネラルが豊富という印象を受ける個性的な湯のようです。さて、気になるのは露天風呂です。ワイルドな露天風呂と噂は聞いていたので、さっそく出てみます。
ところが、ドアノブが壊れかけているのか、開けるのにちょっとコツが必要。これもまた趣きに拍車をかけていますね。露天は、扉を出てすぐあるのではなく、中庭みたいなところを通って奥へと向かいます。すると赤い提灯(ちょうちん)と大きな立て札があります。立て札には「混浴露天風呂」とデカデカと書かれています。そうなんです、露天は混浴になっているようです。混浴のわりには湯舟は小さなものです。
先客がいるとちょっと入りづらいですね。幸い誰もいなかったので、のんびりと浸かってみます。湯舟は入ったとたん、ヌルヌルとした感触があり、滑ります。屋根がないので直射日光を浴びてコケが大量発生しているようです。といっても不潔な印象はありません。毎日掃除をしているようで、汚れた感じではありませんでした。湯舟の中には、小さく囲った四角い湯舟と、円形の樽風呂も沈められています。
源泉の温度そのままなので、冬場は温かい湯を楽しめるように小さな湯舟でスペースをつくって、そこに温かい源泉を投入しているようです。今回は夏場だったので、むしろ外側の方が適温で、小さな樽風呂は熱めという感じでした。この簡素な湯舟も魅力的なのですが、ふとまわりを見渡すと、これがまたとんでもなくワイルドです。目の前は崖になって吾妻川が流れ、そのすぐ脇には小さな吊橋もあります。
また、対岸には林の中を線路が走っているようで、ときたま電車の通る音が聞こえます。ワイルドなだけでなく開放感もたっぷりなのです。日中だったので青空の下、なんとも気分のいい入浴となりました。きっとこのロケーションなら、夜空も綺麗なことでしょう。カップルならロマンチックなひとときが過ごせそうです。ちなみに女性には、また別に女性専用の露天もあるそうです。先客がいると入りづらくなるので、女性にとっては嬉しいことですね。





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