湯田川温泉・正面の湯(山形県) 
ゆたがわおんせん・しょうめんのゆ

DATA
所在地山形県鶴岡市湯田川
源泉名湯田川1号源泉
入浴 2012年4月
泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
泉温 源泉42.6度
PH 8.4
蒸発残留物1,256mg/kg
形態 公衆浴場 男女別
効能 動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病など
露天風呂なし
開放度☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
地元度☆☆☆☆☆
素朴度☆☆☆
景色 
総合評価☆☆☆☆

鶴岡市の郊外にある湯田川温泉は、昔ながらの素朴な温泉街を残す、長閑な温泉地です。開湯の歴史は古く、和銅5年(712)に発見されたと言い伝えられているそうです。とても静かな温泉地ですが、鶴岡の奥座敷として栄え、あつみ温泉、湯野浜温泉と並んで庄内三名湯として親しまれていたのだそうです。現在ではちょっと地味な温泉地として落ち着いた雰囲気がありますが、そう考えるととても歴史の重みが感じられる品格のある雰囲気だと感じます。
温泉街には旅館と民家が点在する中に、小さな共同浴場もあります。そのひとつが「正面の湯」です。由豆佐売神社というのが近くにあり、その参道の正面にあるので、「正面の湯」と呼ぶようです。いかにも地元の共同湯らしくて魅力的なネーミングです。建物もとっても小ぢんまりとしていて、破風のついた玄関が情緒を盛り上げていました。さっそく利用しようと入口までいくと、一般利用者は近くの商店で入浴券を購入するように書かれていました。
商店で入浴をお願いして料金を払うと、入浴券を渡されるのかと思いきや合鍵を持って浴場まで案内してくれました。共同湯は合鍵方式で、利用するときに鍵で開ける扉になっているようでした。けっこう小さな浴場ですが、けっこう利用客が多いようで、それなりにごった返していました。でも、そのほとんどは地元の方々のようです。ちょうどみんな出て行く時間帯だったようで、始めは芋洗い状態だったのに、すぐに人がいなくなってしまいました。タイミングがよくてラッキーでした。
脱衣所は簡易的な棚があるだけで、けっこう狭いです。浴室も中央に湯舟がひとつあり、その両サイドにちょっとした洗い場があるだけの質素なスタイルです。シャンプーや石鹸などはすべて持ち込みで、備え付けはありません。ただ、大量に湯が注がれていて、それがそのまま溢れ出ている完全な掛け流しの浴場です。溢れ出た湯は豪快に床を流れていくので、もったいないくらいでした。無色透明のクリアな湯で、温度も熱すぎない程度の適温です。少し深めの湯舟で、どっぷりと湯舟に浸かることができました。
肌の表面がツルンツルンとするような、とても滑らかな肌触りの湯です。しっかりとした質感が楽しめるので、無色透明ながらも充実感も味わえる湯です。なるほど、これほどインパクトのある湯ならば名湯として崇められるのもわかりますね。そんなに長湯はしていないのですが、やはり体の温まり方が家庭の風呂とは違います。汗が出てきてとても暑くなってきたので、浴後は先ほどの商店でアイスを買って食べることにしました。長閑な街並みとローカルな共同湯に、すっかりと魅了されてしまったのでした。





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