小森温泉(岡山県) 
こもりおんせん

DATA
所在地岡山県加賀郡吉備中央町小森
入浴 2011年12月
泉質 アルカリ性単純温泉
形態 温泉旅館 男女別
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂なし
開放度☆☆
清潔度☆☆
気軽度☆☆
鄙び度☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

岡山市の中心地からクルマで1時間半ほど、国道429号線沿いの緑豊かな静かなところにポツンとさりげなく佇む温泉旅館が小森温泉です。年季のにじみ出たノスタルジックな雰囲気の外観がとても気になる小さな旅館です。今でこそ秘湯ムード漂う雰囲気ですが、温泉の歴史は古く、享保17年(1732年)岡山藩主の池田継政が巨額を投資して湯治場として開発したこともあったようです。
その後、源泉温度が下がったことから廃れ、また昭和になってから再開発され、人気の温泉地と発展したとのこと。それもやがて時が流れ、昭和の趣きを残したまま、ひっそりとした温泉旅館として続いているようです。前々から気になっている温泉ではあるものの、タイミングが悪いのか駐車場がいっぱいで諦めていました。なんだかんだと訪れる客は多いようでね。今回はようやく念願叶って訪れることができました。
小さな川沿いに建つ旅館で、玄関を入るといきなりタイムスリップしたような懐かしさのある佇まいです。大きなワニの革が飾られていたり、古めの調度品が置かれていて、怪しさも満点です。ところが人の気配をまったく感じません。入浴の受付は奥と表示されているので、そのままあがって奥へと進みます。実は川の対岸に母屋があるようで、渡り廊下を通って先に向かいます。
けっこう老朽化しているようですが、機能はしているかなという感じです。母屋もけっこうな鄙びようで、初めてだとちょっと戸惑うことでしょう。歩くたびにミシミシと軋む音がするのが、どうやら呼び鈴代わりなのでしょうか。受付と書かれたところから人が出てきました。浴場はそのすぐ先、地下の階段をおりたところにあります。地下の階段とはいいながらも、何だか怪しい雰囲気です。
「男湯」と書かれていますが、「えっ、この下に温泉があるのですか?」って疑いたくなるような雰囲気です。その階段を下りて行くと、すぐに脱衣場がありました。こちらも年季を感じる佇まいで、これはある意味とても期待できます。浴室は地下とはいいながらも、河畔に面しているので半地下という感じでしょうか。小さな窓があり、そこから外を見るとすぐ真下が川となっています。
増水したら大変だろうなぁと余計な心配をしながら、まずは入浴。内湯のみの小さな浴室で、大きめの湯舟を左右2つに区切った形をしています。手前側がぬる目になっていて、温度の違いがあるようです。無色透明の湯ながらも、軽く硫化水素の臭いを感じます。さっそく湯舟に浸かると、ツルッとした浴感もありました。なかなかインパクトのある湯のようですね。前後入れ違いで入浴客に会いましたが、どちらも常連さんのようです。
この湯なら通いたくなるのも頷けます。しかも、源泉温度は低いものの加熱しながらの掛け流しだそうで、温泉に対するこだわりも感じますね。非常にノスタルジックな雰囲気、そして秘湯ムードもあり、B級っぽさも兼ね備え、湯の質もいいので、好きな人にはたまらない温泉でしょう。一般向きとはいいがたいですが、とてもいい温泉だと感じたので、もっともっと盛り上がってほしいと感じる湯でした。





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