塩山温泉・廣友館(山梨県) 
えんざんおんせん・こうゆうかん

DATA
所在地山梨県塩山市上於曽
源泉名塩山温泉 第2井
入浴 2011年11月
泉質 単純硫黄冷鉱泉(アルカリ性低張性冷鉱泉)
泉温 源泉23.8度
PH 10.1
蒸発残留物148mg/kg
形態 温泉旅館 男女別
効能 切り傷、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病など
露天風呂なし
開放度☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
穴場度☆☆☆☆
鄙び度☆☆☆
異色度☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

塩山温泉は甲州市の塩ノ山南麓に位置する歴史ある小さな温泉地です。とても素朴で小さな温泉街ですが、その中にある「廣友館」は、元湯を謳う温泉旅館です。明治36年(1903)創業という古い旅館で、玄関は純和風の趣きのある佇まいですが、すぐ隣には宿泊棟でしょうか、鉄筋の建物もありました。玄関を入ると正面には大きな木彫りの壁画があったり、古そうな時計があったりと、只者ではない気配があります。
かなり年季の入った建物ですが、つくりがしっかりとしているので、古びながらも風格を感じさせていました。今回は平日の昼間に訪れましたが、他に客はいないようです。玄関には人の気配を感じないので、奥の厨房らしきところで声をかけました。入浴を請うと「ちょっと5分、10分かかるけどいい?」といって奥へといってしまいました。どうやら客がいないので沸かしていなかったようです。
自分ひとりのために沸かしてもらってとても恐縮してしまいましたが、とても愛想のいい女将さんだったのでお言葉に甘えて入浴させていただくことにしました。浴場はフロント左奥の階段を登った先にあります。歩くたびにミシミシと軋む階段は、まるで民俗資料館の古民家のような雰囲気です。2階にあがると、浴場はさらに上へと案内表示があります。案内に従いひたすら登りつめるとようやく浴室に辿り着きました。
浴室は2つあるようですが、このときは奥にある浴場に案内されました。「家族風呂」と書かれているところをみると、男女で区切るのではなく、ひと家族ごとに利用するようにしているのでしょう。けっこう狭いのかなと思ったら、脱衣所はわりと広いです。また廊下は古そうに感じたのですが、脱衣所内はとても清潔的で清掃も行き届き、マットも綺麗です。古い宿ですが、しっかりとした宿だと感じました。
そういえば玄関前の庭木などもとても綺麗に手入れされていました。浴室はタイル張りで、意外とオーソドックスな雰囲気です。ただ、レイアウトはユニークで、中央には4辺に洗い場のある柱があったり、隣の浴室に食い込むような形で小さな湯舟があったり、物陰には今は使われていないサウナがあったりと、独創的なスタイルです。湯舟は奥の小さな湯舟と、手前側に中くらいの湯舟があります。
パンフを見ると、もうひとつの浴場はもう少し広めの湯舟があるようです。小ぢんまりとした浴室ですが、窓から光が射し込んで、とても明るい雰囲気です。高い位置に浴室があるので、窓の外は近隣の家の屋根が見えたり、遠くの山々も見ることができました。さて、気になる湯ですが、微妙に黄色くも見えないこともない、ほとんど無色透明の湯です。沸かしてくれているので、最初はぬるかったですが、段々と熱くなってきます。
加熱循環しながらトロトロと注がれているのですが、微妙に湯舟からも溢れ出して床を流れていきます。新鮮な源泉も追加されているのでしょうね。しかも、これがまたツルッとした滑らかな肌触りがなんとも言えません。肌に吸い付くような、染み込んでいくような、そんな不思議な印象を受けました。滑らかなだけでなく、なにかしっかりとした個性をアピールしているように感じます。
けっこうあたたまる湯のようで、汗を流しながら湯を楽しみました。浴後、女将さんと話をしてみると、やはり泉質には自信があるようで、「ここら辺でウチが一番じゃないか」とさりげなく自慢していました。また、湯冷めのしにくい湯で、口コミでとても人気があるとのこと。いや、これは実感して私もそう思いました。古臭さも味のうちと理解できる方なら、ここの湯は断然おススメです。是非、立ち寄り、宿泊してみてはどうでしょう。





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