関温泉・中村屋旅館(新潟県) 
せきおんせん・なかむらやりょかん

DATA
所在地新潟県妙高市関山
入浴 2011年10月
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
泉温 源泉48.4度
湧出量毎分570リットル
PH 
蒸発残留物2,000mg/kg
形態 温泉旅館 男女別(露天は混浴か交替)
効能 慢性婦人病、虚弱児童、やけど、切り傷、慢性皮膚病など
露天風呂あり
開放度☆☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
鄙び度☆☆
素朴度☆☆☆
異色度☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

新潟県妙高市、燕温泉に向かう途中の標高1000メートルに湧く温泉地が関温泉です。歓楽街的な要素はまったくなく、いくつかの小さな宿が軒を並べる素朴な温泉地ですが、その歴史は古く享保年間(1716-1736)に開湯して人々に親しまれてきたそうです。ところがさらに古い伝説もあり、弘法大師が開湯したとか、上杉謙信の隠し湯だったなんて言い伝えられているそうです。
そんな素朴で歴史のある温泉街ですが、けっこう地味な印象です。その中のひとつ中村屋旅館にお邪魔させていただきました。温泉街の中でも一番上流にある宿で、見た目にはお世辞にも立派とはいえないような素朴さの漂う宿です。ところが、館内に入ると、浴室側の建物は増設されたのかとても綺麗で清潔的です。また、何よりも丁寧に出迎えてくれる宿の人たちが、とても温かく感じました。
まずは内湯ですが、綺麗な廊下の奥にあります。右側が女湯で左側が男湯になっていました。男女別にわかれていますが、とても小ぢんまりとした浴場です。脱衣所は棚にカゴ、そして小さな洗面台など、シンプルなスタイルです。浴場はコンクリートの床に湯舟がひとつといった単純な構成ですが、入った途端にそのミラクルワールドに引き込まれます。
というのも、湯舟には鮮やかなオレンジ色をした湯がトロトロと注がれており、それがそのまま溢れ出している掛け流しなのですが、床は温泉のオレンジ色がそのまま着色して見事な鮮やかさです。浴室は狭いながらも窓は大きく、その窓の外には遠くの山々を見下ろす見事な景色も広がっていました。質素なのかもしれませんが、最高に絵になっている気がします。さっそく体を流して湯に浸かりますが、ザザーッと溢れ出る湯もまた豪快で痛快です。
鮮やかなオレンジに見える湯は、よく見ると細かな粉状のものが舞っているようです。透明度は15センチくらいでしょうか、かき混ぜると3センチぐらいの透明度になってしまいます。湯舟に浸かってしばらくじっとしていると、オレンジ色の浮遊物が体に沈殿してきました。ふわっと鼻先をくすぐる油臭も個性的です。注がれる湯はどうやら無色透明のようですが、酸化作用によって色づいているようですね。
注がれる湯を口に含んでみると、鉄分独特の酸味がありましたが、意外とマロヤカでした。とてもあたたまりのいい湯で、ポカポカとした感じでとても心地よいです。実はこの宿にはとてもワイルドな野天風呂もあるようです。野天は玄関を右にいったところ扉から外に出て、宿の裏手に回りこむようにしていった先にあります。もう、この時点で野趣満点です。
すると葦簾(よしず)に囲まれた湯舟が見えてきます。湯舟はひとつしかないので、混浴か男女交互に入るようです。内湯と同じように濃厚で鮮やかな赤茶色をした湯が溢れていました。それにしてもすごい開放感です。秘湯気分もたっぷりですっかり気に入りました。素朴な宿ですが、こうやって工夫されているのも魅力的ですね。アットホームな温かさもあり、観光やレジャーの拠点として利用するのにおススメです。





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