川治温泉・薬師の湯(栃木県) 
かわじおんせん・やくしのゆ

DATA
所在地栃木県日光市川治温泉
源泉名共同浴場源泉
入浴 2010年11月
泉質 単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
泉温 源泉36.3度
湧出量毎分830.0リットル
PH 8.0
蒸発残留物242.4mg/kg
形態 公衆浴場 男女別
露天風呂あり
脱衣所あり(野天は簡易)
開放度☆☆☆☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆☆
野趣度☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆
景色 ☆☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

鬼怒川温泉からさらに鬼怒川を遡っていくと、ひっそりとした落ち着いた雰囲気の川治温泉に辿り着きます。享保8年(1723)の大洪水の後に発見されたという温泉で、以後湯治客に親しまれ温泉街へと発展してきたそうです。温泉街は河畔に建つ宿が多いのですが、対岸にポツンと建つ小さな湯小屋が気になります。いかにも湯舟という感じなのですが、ものすごく開けっぴろげで旅館街から丸見えなのです。
ここは薬師の湯という川治温泉名物の露天風呂施設なのでした。湯舟はまるでオープンな露天風呂と、一応囲いや壁のある湯舟があり、どちらも混浴になっています。さすがにオープンすぎて入るのをためらってしまいがちですが、こんなに開放感たっぷりの温泉はそうそうあるものではありません。勇気を出してトライしてみましょう。さてこの薬師の湯ですが、実はかれこれ20年近く前に訪れたことがありました。
その頃は手前側に男女別の簡素な露天風呂があり、その奥にこの混浴がありました。当時は湯舟の手前に料金箱があり、各自が入浴料を払って自由に出入りできる温泉でした。ところが今回訪れてみると、すごく立派で綺麗な温泉施設が建っていて、そこに男女別の湯舟があるのでした。混浴露天風呂とは少し離れた場所にありますが、どちらの施設を利用するにも受付をしなければなりません。
まずは受付のある男女別の浴場に向かいました。自動券売機で入浴券を購入していざ奥へと進みます。廊下中ほどに浴場の入口があり、廊下の奥には休憩室がありました。小ぢんまりとした施設ではあるものの、立派な日帰り温泉施設です。さっそく脱衣所に入りますが、意外と狭いです。そして浴室に入ってみると、これまたカランが3つ並んだ小さな洗い場しかありません。扉が2つあり、ひとつはサウナ、そしてもう1つは露天風呂となっていました。
露天風呂もとっても小さな湯舟が1つあるだけです。河畔にはあるものの、目隠しの板があるので景色はちょっとしか見えません。ここではサッと体を流したところで、さっそく本命の外にある露天風呂へと向かいます。玄関では露天風呂用のサンダルを貸してくれました。こちらの露天風呂は非常に質素です。2つある湯舟のどちらもコンクリートで固めた感じの素朴なもので、奥の湯舟が壁で囲われ洞窟風呂っぽくなっています。
脱衣場はそのさらに先にあります。脱衣場は特に男女分かれていないようです。棚が並んでいますが、コインロッカーも用意されています。さっそく湯舟に向かいますが、こちらの湯舟はそこそこ広くて、のびのびと入れます。あまり混雑していなければ混浴も難しくはないでしょう。けっこうぬる目の湯ですが、ボイラーで加熱された湯が奥から出ていました。無色透明の綺麗な湯で、サラサラとした質感と軽い感じの湯が特徴的です。
湯舟の底は岩敷きになっていて、ワイルドな雰囲気が出ていました。そして気になるのは外から丸見えの露天風呂です。こちらは少し小さめですが、十分な広さがあります。一応屋根のようなものがありますが、壁はなく対岸の旅館もよく見えます。すぐ目の前に吊橋もあり、そこを渡る人からも丸見えのようです。人の少ない時期だったこともあり、あまり人目を気にすることなく存分に開放感を楽しめましたが、人が多いシーズンは羞恥を感じるかもしれません。
こちらの湯舟はさらにぬるく、温度を計ると35度ほどで、11月上旬ということもありちょっと寒かったです。このとき、ちょうどタイミングよくダムの観光放流が始まり、目の前の川が見る見るうちに濁流に飲み込まれ、豪快な演出を楽しむことができました。1.5メートルほど水位が上がったのですが、こんなに豪快な放水は珍しいとのことでした。ワイルドな露天が一層ワイルドに感じて、充実度も倍増しました。とても貴重な経験ができました。





Copyright(C)2015 Tetsusei 温泉天國 -Onsen Paradise- All Right Reserved.