滝の谷温泉・滝の谷温泉センター(静岡県) 
たきのたにおんせん・たきのたにおんせんせんたー

DATA
所在地静岡県静岡市北
入浴 2004年1月
泉質 単純硫黄冷鉱泉
泉温 源泉15.8度
PH 8.6
形態 日帰り温泉施設 男女別
効能 慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病、冷え症など
露天風呂なし
開放度
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
穴場度☆☆☆☆
秘湯度☆☆☆
異色度☆☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆

滝の谷温泉センターは静岡市の郊外、住宅街を抜け山の中に入ったところにある温泉施設です。あらかじめ調べておいた住所を頼りに住宅街を進んで行きますが、奥に進めば奥に進むほど道は狭くなり、そして民家以外は何もないぞってな雰囲気になってきます。電信柱の番地を参考にさまよっているのですが、近づいてはいるようなのにまったくそれらしき建物も何も見当たりません。もう既に廃業してしまったのではないかとか、まったく見当はずれの場所にいるのではないかと不安になりながらも周辺をウロチョロしていると、やがて小さな案内表示を見つけてホッとします。
しかしその案内に従って進んでいくと、すぐに住宅街を抜けて細い山道になっているのでした。たとえ存在していたとしても果たして営業しているのか不安になりました。そんな思いで辿り着くと一見したところ普通のアパートのような建物がありました。その建物からは休憩所で楽しんでいるカラオケの声が聞こえてきたので、営業しているのだとやっと安心できました。受付は階段をのぼった2階にあります。受付で料金を払うとそこでスリッパに履き替えて反対側の階段を下りるように指示されました。
素直に従って行くと建物の1階に「ふろ場」と書かれた玄関がありました。しかしこの玄関も見たところ単なる民家の玄関です。不安を通り越した妙な期待感が体の奥から湧き上がってくるから不思議なものです。中に入ると右が女湯で左が男湯に別れていました。脱衣所には洗面台と脱衣棚があります。鍵付きのロッカーもありますが、利用する際には受付で申し出て鍵を受け取るようです。浴室は小ぢんまりとした内風呂のみなのですが、巨石を配した岩風呂になっていて目の前は大きなガラス窓になっていました。
ガラス窓の外には観賞魚用の水槽が置いてあり、魚が泳いでいるのが見えました。とても何か不思議な光景です。水槽の向こう側を見上げるとVの字に切り込まれた谷間が迫っています。住宅街からはすぐだし、それほど山奥というわけではありませんが、かなり山深いところにいるような気分になれる景色です。浴室内には洗い場が三つあります。ボディソープ、石鹸、シャンプーが用意されていました。湯舟には壁際の岩を組んだ湯口から無色透明の湯が注がれていています。
湯舟の中央付近の底からもコンコンと湧いていますが、湯舟からは溢れる気配もないので循環式のようです。単純硫黄泉ということですが、特に硫黄っぽい臭いなどは感じませんでした。一応この湯には「弘法の湯」という名前が付けられていますが、その由来に関する説明はありませんでした。また湯舟を取り囲む石の中には「亀石」と書かれた札が付けられたものがあり、その石はなるほど亀の形をしたような岩でしたが、何でわざわざ表記しているのかはわかりません。
何かいわれでもあるのでしょうか。特にこの石に関する説明はありませんでした。それにしても、この住宅街の奥という立地、アパートのような外観、民家のような浴室入口、いわれのわからないネーミング、そして強気なわりに特色のない温泉と、どれをとっても中途半端な気がするのですが、それがまたすごく秘湯心をくすぐる不思議な世界の温泉だと感じるのでした。





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