道後温泉・道後温泉本館「霊の湯」(愛媛県) 
どうごおんせん・どうごおんせんほんかん「たまのゆ」

DATA
所在地愛媛県松山市道後湯之町
源泉名道後温泉 第2分湯場
(第6,8,9,13,14,15,17,19,21,24,25,26,28号源泉の混合水)
入浴 2003年12月
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温 源泉46.7度
形態 公衆浴場 男女別
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
露天風呂なし
開放度
清潔度☆☆☆☆☆
気軽度☆☆☆
優雅度☆☆
異色度☆☆☆☆☆
人気度☆☆☆☆☆
レトロ度☆☆☆☆
景色 
総合評価☆☆☆☆

日本書紀にも登場し、3000年以上の歴史があるという日本最古といわれているのが道後温泉です。夏目漱石や正岡子規、高浜虚子など文人にも愛されたことで有名な温泉ですが、小林一茶やさらには聖徳太子までもが入浴したことがあるという歴史の長くて深い温泉地です。そして道後温泉の目玉的な存在として観光客にも人気があるのが道後温泉本館です。
この建物は明治27年に作られた神の湯本館棟や、明治32年に増築された又新殿など、近代和風建築の趣きと歴史のあるもので、国指定の重要文化財にもなっているのですが、それがそのまま公衆浴場として現在も利用され続けているんです。浴場は「神の湯」と「霊の湯」そして皇族専用の「又新殿」と三つありますが、実際に入浴できるのは「神の湯」と「霊の湯」だけです。また、正面の札場(料金所)でまず迷うのがその料金体系です。
それぞれ入浴する浴室や休憩室の組み合わせにより様々なコースがあります。今回は二つの浴室に入浴できて個室で休憩、又新殿も見学できるオールマイティなコースで入浴してみました。まずは入浴券を購入すると入口の改札口に向かいます。1階部分は中央に奥まで続く廊下があり、左側に神の湯(男)、右側に神の湯(女)があります。霊の湯も1階にあるのですが、一度階段を上がって2階から別の階段で降りていくようです。
そのまま2階にあがると「神の湯」と「霊の湯」の広い座敷の休憩室がありました。そのまま3階に上がると今度は左右に障子の扉のついた個室が並んでいます。まるで老舗料亭のような印象を受けました。接待係りの人に案内されて個室に通されます。室内は小ぢんまりとしていますが、どことなく歴史を感じる懐かしさがありました。用意されている浴衣に着替えて、脱いだものは箪笥(タンス)にしまいます。まるで自宅にいるような感じですね。
そして浴場へ向かいます。浴場に行く前に又新殿の見学もできます。皇族専用に作られたということでかなり豪華なつくりになっています。浴室はかなり狭く感じますが石造りなので高級感はあるのかな。湯舟には湯が張ってありませんが、手前側は階段状になっていてかなり深いんだなぁと感じましたが、実際には三段目ぐらいまでしか湯は入らないそうです。でも今までに10回ぐらいしか利用されたことがないそうで、専用のトイレなんかは一度も使われたことがないそうです。そしていよいよ「霊の湯」に入ります。
脱衣所に入ると意外にもけっこう狭いです。鍵の掛かる木造ロッカーが並ぶのはまだいいのですが、浴室の扉はステンレス製でちょっと情緒に欠ける気がしました。浴室内は大理石で囲まれたこちらも小ぢんまりとしたもので、洗い場は4つ、シャンプーはありませんが石鹸が用意されていました。浴室だけを見ると綺麗でピカピカなのであまり歴史を感じる雰囲気はありませんでした。湯は無色透明ですがツルツル感のある少々熱めの湯で、庵治石や大島石を使用したという湯舟は少し深めです。
浴室がかなり小さいので室内は霞んでしまうほど蒸しています。湯口は湯舟から突き出た二つの塔があり、「霊」の文字が彫られているものでした。「神の湯」よりは混雑することがないので、少しでもゆっくり入りたい場合にはいいかもしれません。浴後に部屋に戻ると接待係りがお茶と団子を用意してくれました。湯上りにのんびり個室で過ごせるのはやっぱり贅沢な気分になり、とても優雅です。奥の障子を開けるとベランダのようになっていて、そこから眺める景色もすごく風情があります。
どこかで見たことのあるような雰囲気があるなぁと思ったら、映画「千と千尋の神隠し」に出てくる油屋はここをモデルにしているらしいとのこと。なるほどなと納得してしまうほど、いい雰囲気です。「神の湯」も自由に入れますが、こちらは大きな脱衣所と浴室にもかかわらずとても混雑していました。とにかく雰囲気は一級品なので道後に来たら是非とも味わってみることをオススメします。





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