杉山鉱泉(福井県) 
すぎやまこうせん

DATA
所在地福井県勝山市北谷町杉山
源泉名織田霊泉
入浴 2003年10月
泉質 山の土
形態 料理旅館 男女別
効能 胃腸病、神経痛、火傷、あせも、ニキビ吹出物など
露天風呂なし
開放度
清潔度☆☆☆
気軽度
穴場度☆☆
野趣度☆☆
秘湯度☆☆☆☆
異色度☆☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆

福井県勝山市の郊外、国道157号線から山道に入りクネクネと向かった静かな山の中にある一軒宿が杉山鉱泉です。山道に入ると周りは森だけで道路のほかには人工的なものが見当たらないような何もないところなので、この先にある宿ということはよっぽど寂れてて小さなところなのだなと勝手に想像してしまうほど辺鄙なところです。ところが実際はポツンと見晴らしのいいところに建つけっこう立派な宿で、その意外性にびっくりしました。
この温泉には歴史があり、弘化3年(1846)にこの宿の4代目織田清五郎が山へわりきを作りに行ったとき、天狗壁と呼ばれる所で天狗から白い岩石(鉱泉のもと)をもらったのが始まりと言われているそうです。浴室は廊下を奥に進み、一度建物を出た別棟にありました。本館からはサンダルを履いて向かいます。手前が男湯で奥が女湯になっています。脱衣所は棚と洗面台があるだけの非常にシンプルなものです。かなり古そうな分析表が掲げてあります。
その分析表をよく見ると種別は「山の土」とあります。ん?何だそりゃ?と思ったのだけどとりあえず浴室へ向かいました。浴室は手前側に洗い場があり、奥の窓側が湯舟になっています。小ぢんまりとしているけどシンプルで清潔感のある浴室です。洗い場にはシャンプー、リンス、ボディソープ、石鹸が用意されていました。湯舟は細長いけれども二つに区切られています。小さい方の湯舟は一人用ぐらいの大きさで薄い黄銅色をした湯です。大きい方は無色透明の湯がありました。
色付きの方がどうやら鉱泉のようです。鉱泉の湯はきめ細かい粉のようなものが舞っています。中に入ると足元にタオル地の布袋が沈んでいました。その中には石や泥のようなものが入っています。持ち上げてみるとその袋からもわもわっと粉のようなものが出て湯が濁ります。これが例の「山の土」のようです。湯はしばらく間を空けると粉のようなものが底に沈んで澄んできます。単なる泥水のようにも思えますが、脱衣所の分析表によると内用もでき、胃腸病や肺病や下痢、外用だと神経痛、火傷に切り傷などに効果があるという。
ちゃんと成分も分析されているのだから単なる泥水とは違うのでしょうね。確かに普通の泥水というわりにはさっぱりしていて何か肌によさそうな印象も受けましたが、気持ちの持ちようなのか、はっきりと何が違うとは説明できない微妙な温泉です。分析も明治の頃のものなので現在はどこまで通用するものかわかりませんが、これはこれで一風変わった個性的なものなので、普通の温泉に飽きた方などは話のネタにでもどうでしょう。





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