赤倉温泉・旅館三之亟(山形県) 
あかくらおんせん・りょかんさんのじょう

DATA
所在地山形県最上郡最上町富沢
源泉名三之亟2号源泉
入浴 2003年8月
泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
形態 温泉旅館 混浴・女性専用
効能 動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病など
露天風呂あり
開放度☆☆☆
清潔度☆☆☆
気軽度☆☆
秘湯度
異色度☆☆☆☆
景色 ☆☆
総合評価☆☆☆

山形県の赤倉温泉は県北部の宮城県との県境近くに位置する山の中の温泉です。赤倉温泉の歴史は古く、馬が川の湯で傷を癒しているのを慈覚大師が発見して貞観5年(863)に開湯したと伝えられているそうです。温泉街は最上川の支流である小国川沿いに形成されていて、旅館三之亟は温泉街の入口にある江戸時代中期から続く老舗の旅館です。
古民家を意識したような民芸風の造りになっていて落ち着いた雰囲気のある大きな旅館です。浴室は天然岩風呂と、露天風呂、そして女性専用のひょうたん風呂の三つがあります。まずは一番奥にある名物の天然岩風呂に向かいます。ここは脱衣所は男女別に別れていますが、浴室で一緒になる混浴の浴室です。浴室は内湯ですが、入ってまずびっくりするのが剥き出しになった大きな岩肌です。
飾りとして岩を配置したのではなく、もともと岩だったところをそのまま浴室にしたという感じになっていました。湯舟は手前にある「深湯」と奥にある「中湯」、そして奥の右手に「高湯」と三つあります。手前の深湯は文字通り深さのある湯舟です。中に入るとわかるのですが、底は天然の岩そのものなのです。初代館主がコツコツと掘ったものだということです。
底の深さは均一ではなく手作りっぽく凸凹としていて、奥の湯口付近が一番深くなっています。そこは湯かき穴と言って立っても肩ぐらいまでありました。奥の中湯は深くないだけで同じように天然岩の底が凸凹しています。どちらも温度はちょうどよく、無色透明のサラサラとした湯が気持ちよかったです。浴室の一番奥には「昔之湯」と書かれた窪みがあったのですが、特に何があるわけでもなく何を意味しているのかよくわかりませんでした。
右手側の高湯は文字通り少し高い位置にあり、打たせ湯がついていました。こちらは温度もちょっと高くて打たせ湯が熱いぐらいでした。そしてその横には怪しげな洞窟があります。この奥から源泉が湧いているようです。浴室内の岩肌はよく見ると落書きだらけです。岩自体が苔むしているので古いものなのか近年つけられたものなのかは判断できませんでしたが、なんとなく年季を感じさせます。
夜間には女性専用タイムも設けているみたいです。続いて旅館の中ほどにある露天風呂に向かいました。こちらも混浴になっています。それほど大きくはない岩風呂で小国川沿いにありますが、全体を葦簀(よしず)で囲まれていました。目隠しにはなりますが風通しはよく、隙間から川も見えるのでロケーション的にはそんなに悪くありませんが、どうせならもっと開放感たっぷりに味わいたいなと感じました。
しかし、のんびりと湯に体を沈めていると、川のせせらぎが聞こえてなかなかいい気分です。内風呂のひょうたん風呂は、湯舟の形がひょうたん型というだけでかなり小ぢんまりとしたものです。こちらは常時女性専用ですが、時間帯によって男性専用タイムが用意されていました。玄関脇には湧き水仕立ての麦茶も用意されていて、浴後の水分補給にとてもありがたいです。こんな些細な気配りがうれしい温泉宿でした。





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