鉛温泉・藤三旅館(岩手県) 
なまりおんせん・ふじさんりょかん

DATA
所在地岩手県花巻市鉛字中平
入浴 2003年8月
泉質 単純温泉・アルカリ性単純高温泉
泉温 源泉57度
形態 温泉旅館 混浴・男女別
効能 神経痛、リウマチ、胃腸病、筋肉痛、関節痛、皮膚病、など
開放度☆☆☆
清潔度☆☆☆
穴場度
秘湯度☆☆☆
素朴度☆☆☆
異色度☆☆☆☆
湯治度☆☆☆☆☆
レトロ度☆☆☆☆
景色 ☆☆☆
総合評価☆☆☆☆

花巻から少し山の中に入ったところにある鉛温泉といえば、宝暦年間(1751-64)に発見されたという古い温泉で、湯治場として現在も愛され続けている静かな温泉です。この旅館は藤三旅館といって旅館部と湯治部からなる大きな宿です。ここの名物は何はともあれ「白猿の湯」です。受付の丁寧な説明をうかがってから中を進むと、白猿の湯の由来が書かれた額があり温泉が祀られていました。説明によるとこの宿の祖先がこの地で温泉で傷を癒す白猿を発見したことから温泉の湧出に気づいたということが書かれていました。
浴室はまわりをぐるりと廊下で囲まれていて両サイドに入口がありますが、浴室はひとつで混浴となっています。どちらも扉を開けるとすぐに階段になっていて下に降りるようになっています。つまり浴室は廊下よりも3メートルほど下がった場所にあるのです。浴室は堀下がった内湯なので閉鎖的な環境にあるけど、天井も高く広いので開放感のようなものも感じることができます。階段を降りきった所に脱衣スペースがありますが、脱衣棚にカゴがあるだけで床にはスノコが敷いてあり、ちょっとした衝立があるけどほんの目隠し程度にしかすぎません。
すぐ後ろは湯舟になっていて、脱衣スペースもどちらが男女というわけでもないらしいのですが、静かな幻想的な雰囲気であることもあって混雑していなければ女性でも入れると思います。湯舟は中央に大きな楕円形のものと隅に小さな円形のものがありました。大きな湯舟は「立ち湯」と言って立ったまま入浴するタイプで、コンクリートの足場があるものの三段になっていて深さは1.2メートルあるということです。湯舟の一番底は天然の岩盤のようになっていて岩の隙間から時折ポコポコと泡が出ています。
他に湯の注ぎ口はないもののけっこうな量が湯舟から溢れているので底から直接湧いているという豪快な温泉です。生まれたての湯に入れるなんてなかなかすごいですよね。湯舟の中の足場はかなり年季が入っているようで、ところどころ崩れかけていて歪(いびつ)な形をしていますから、足元に注意しながら入りましょう。それにしてもなるほど入ると深いところだと立ったままでも肩まで浸かることができます。水圧による妙な圧迫感が不思議と心地よいものです。湯は無色透明で少し青みがかっているというか緑色っぽい気がします。
味や臭いは特に感じませんでしたが、少しツルツルする感じです。温度もちょうどいい感じでした。小さい方の湯舟は子供用かな?ひとりでいっぱいぐらいの大きさでかなりぬるめで浅いです。浅いといってもこっちが普通の深さかも。とにかくこの名物湯は一度は入っておきたいものですね。さて奥の自炊部に行くと男女別の「河鹿の湯」があります。こちらはタイル張りの綺麗な普通のシンプルな浴室です。なんか拍子抜けしてしまいますが、湯治ではとくに何も飾る必要もないので、これでいいんですよね。
浴室のすぐ脇に川が流れていてガラス窓が大きいので採光豊かで明るい雰囲気です。白猿の湯とはすごく対照的です。ここの洗い場には石鹸やボディソープ、リンスインシャンプーまで用意されていました。湯は無色透明でとても透き通っています。こちらもけっこうツルツルする湯です。湯治部は館内に売店があるんだけど、野菜からジュース、日用品から雑貨まで生活に必要なものは何でも揃っています。少し雑多な感じがいかにも湯治場という雰囲気があってよかったです。





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