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鷺の湯温泉は、昔々その昔の神亀年間(724〜729)の頃の話、飯梨川の河畔で白鷺が足の傷を癒したということで発見されたという伝説が残る温泉です。温泉街の一角にある足立美術館は、足立全康さんという実業家が生涯にわたって集めた近代日本画や彫刻、陶芸などの美術品を展示している、広大な庭園を持つ有名な美術館です。
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その足立美術館のすぐ目の前にある温泉旅館が安来苑です。旅館の入口には「お湯かけ不動尊」が奉られていました。玄関をまっすぐ行き突き当たりの右側に「大庭園風呂」と書かれた浴室の入口があります。入口の手前は流木を組んだようなデザインの橋があってなかなか雰囲気も悪くありません。
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正面と左側に男女それぞれの浴室の入口がありました。脱衣所はやはり流木や木材を利用した、素朴だけど洒落た感じのあるものです。浴室は大庭園風呂という名前のわりには小ぶりの気がしますが、それでもなかなか豪快な岩風呂です。浴室内にはとても大きな岩が立ち並んでいて、また湯けむりが充満しているのでとても幻想的なムードがありました。
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手前には洗い場があり、奥が湯舟になっています。一番奥は大きなガラス窓になっていました。ガラスの奥にも小さい箱庭のような庭園が続いていています。大庭園風呂という名前から勝手に露天風呂を想像してしまいましたが、なんと内風呂なのにはびっくりしました。岩に囲まれた湯舟はわりと深さもあり、広々としています。
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男女間を長けの仕切りで分けているので湯舟は底でつながっているようです。湯は無色透明でほとんど無臭でとてもしっとりとした浴感がありました。舐めてみると微妙にショッパイような気もします。岩伝いに注がれている湯は直接手ですくえないぐらい熱く、湯舟の湯も少々熱めでした。湯舟に浸かっていると、驚くほど保温効果があるようですぐに汗だくになります。
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ちなみにこの大庭園風呂は、引き取り手がなくなり一時的に庭で預かっていた庭石を結局引き取ることになり、有効活用を考えたけれどもあまりにも巨大な石なので動かすこともできず、そのままその石の周りを掘って庭園風呂を作ったというのが起こりなのだそうです。
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